三宮の「花門亭 本店」取材レポ。下町・長田風のお好み焼きがとろとろの秘密は？

花門亭 本店の外観

外観

各線三宮駅から北へ徒歩5分。神戸長田スタイルの鉄板料理が楽しめる「花門亭（かもんてい） 本店」を紹介します。“街に、人に、明かりを”をコンセプトに震災の年1995年に誕生し、今年で創業27年。創業当時から変わらぬおいしさを提供し続けています。

カウンター席 ※通常は席ごとに、飛沫防止のビニールカーテンあり

月曜から木曜は朝6時まで営業しているので、深夜飯として遅めの食事や、飲みの〆としても大活躍！入り口の手前にはカウンター席が。おひとりさまも多く、目の前の鉄板でダイナミックに料理を焼き上げる姿は、良い香りとともにライブ感もあり待っている間も退屈しませんね。

テーブル席

テーブル席

奥には個室風のテーブル席が2卓。昭和レトロなポスターが飾られていたりなど、古き良き下町を彷彿とさせるような空間で宴会もいいですね。全10品がついたコース料理は、ひとり3,800円。

通常1,810円のセットが特典の提示で1,500円に。ドリンクはビール、サワーなどから1杯選択を

こちらは同店の看板メニューの「お好み焼き（スジコン）」が付いたちょい飲みセット。特典（月曜～木曜のみ利用可能）を提示すると、通常1,810円が1,500円に。ドリンクは、生ビール（銘柄：サッポロ）、ディワーズハイボール、サワー各種から1杯選択できます。

お好み焼きは、神戸で飲むなら“下町・長田の味を”との想いでトッピングは「スジコン」一択！注文後に厨房の鉄板で、和風だしを配合した生地を薄くのばし、そのうえにキャベツ、さらに生地を重ねて裏返し、10分～15分かけて丁寧に焼き上げていきます。

お好み焼き（スジコン）通常1,078円

好みのソースやトッピングで

目の前の鉄板に運ばれてきたら、テーブルにある甘口・辛口のソースや粉かつお、青のりを使って自分好みに最終仕上げ。ひとりで食べるときは、ぜひ写真のように格子切りで。甘口ソースは、数種のスパイスや野菜をじっくり煮込み、フルーティな甘みが口のなかに広がります。どろ辛ソースは、作る過程で底に溜まったスパイスだけを集めて仕上げたオリジナルのどろソース。辛さが得意な人は、ぜひチャレンジしてくださいね。スタッフに声を掛けるとマヨネーズも提供してもらえますが、まずはそのままのおいしさを。

生地とキャベツ、スジコンのみで手掛けているはずなのに、ふわっととろける不思議な食感。この舌ざわりの秘密は、キャベツをトロトロになるまで蒸し上げることで生まれる野菜の水分。さらに、100％豚脂の「純製ラード」を何度も加えながら焼き上げることで、コクと風味が、旨さを引き立たせています。鉄板の熱で時間が経つごとに、外側がカリカリに変化していく様子も楽しんでくださいね。

アツアツなので無理は禁物ですが、関西人ならぜひコテのまま口へと運びたいですね。そうすることで、キンキンに冷えたビールがさらに旨い！

お通し

お通し

本日のお通し「蒸し鶏のわさび和え」は、ピリ辛でいい箸休めにも。日替わりで中華くらげの和え物が登場する日もあります。

ちょい飲み手帖限定の特典はこちら

店や通販ではオリジナルソースも販売

「おひとりさまも大歓迎。料理はもちろん、ライブ感のある空間やスタッフとの会話も楽しんでいただきたいです」と、本店で10年以上店長を務める管野さん。スタッフとお客の距離が近く、その居心地の良さから20年以上通っている常連さんもいるそう。同店や通販サイトでは、甘口ソースとどろ辛ソースの販売も行っています。お好み焼きなどの粉ものはもちろん、揚げ物や炒め物にもよく合い、家庭で大活躍しそう！

震災の直後に“被災した多くの方に温かくておいしいものを食べて、少しでも明るい気持ちになってほしい”との想いで代表が同店を立ち上げて今年で27年。その後変わらぬ味を届け続けて、お好み焼きのほかに「神戸だしお好み焼」（880円）も人気だとか。薄焼きのお好み焼きを、かつおとこんぶがきいた無添加の和風だしにつけて明石焼き風に。ごくごく飲めてしまうと定評のある絶品だしを、ぜひ試してみてくださいね。トッピングも自由にカスタマイズOK！