三宮の「炭火処たか樹」取材レポ。四万十鶏を使った炭火焼串を気軽に

炭火処たか樹の店頭

たか樹が入るビルの外観

ビルの看板

神戸三宮駅から北へ徒歩2分、7月1日にオープンした「炭火処たか樹（たかき）」を紹介します。同店は、生田新道沿いにあるノアールビルの4階。エレベーターで4階へあがり、扉が開くと目の前に青色の暖簾があらわれます。

カウンター席

暖簾をくぐって手前はコの字型のカウンター席。土佐の備長炭を使って丁寧に串を焼き上げるシーンが間近で見られる特等席です。照明には竹があしらわれています。

テーブル席

テーブル席

そして奥には竹の格子がアクセントになる和テイストなテーブル席が。ビルの1階には大きな看板を出しておらず、まだ知る人ぞ知るニュースポット。一見高級感が漂う雰囲気に背筋がピンと伸びてしまいますが、“ちょい飲み利用大歓迎です！”と店主。お通し代やチャージ料金が発生せず、お会計のときに「え！金額あっていますか？」とお客から驚かれていることもしばしば。

通常1,500円のセット

こちらは同店自慢の焼き鳥がついたちょい飲みセット。特典を提示すると、通常1,500円が税込み1,000円に。ドリンクは、キンキンに冷えた生ビール（銘柄：ハートランド） か 陸ハイボールから1杯選択可能です。

焼き鳥3本は日替わりで

ハツ・ネギマ・皮・ハツモト・砂ズリ・手羽

同店の焼き鳥は高知県産・四万十鶏を使用。清流四万十川をはじめ大自然に囲まれ、温暖な環境で育った鶏は、飼料に木酢精製液・海藻・ヨモギを配合することによって鶏特有の臭みを消し、色ツヤも抜群なのだとか。水や空気が綺麗な環境で育った四万十鶏はプリプリでふっくらジューシー！

串は日替わりで3本登場し、タレ・塩もお任せで（ネギマの場合のみ選択を）。店主の父が和歌山出身ということでゆかりのある「湯浅醤油」や、喜界島（鹿児島県）のきび糖、三河みりんなどをブレンドして仕上げた独自のタレは焼き上げる際何度も重ねづけをして、ほんのり甘くまろやかな舌ざわりに。塩は南紀熊野灘の海水を煮つめて、自然乾燥させた天日塩を使用。少し取材をしただけでも店主のこだわり（料理への愛）がとまりません！

ネギマ

皮

ハツモト

そして写真を見て驚いた方も多いのではないでしょうか？串に刺さる1本1本のボリュームが通常の焼き鳥に比べて約1.5～2倍！ネギマは“ひとくちめに幸せを噛みしめてほしい”と先端を大ぶりに。店主の狙いどおり、ふっくらとした鶏の弾力に満足感が得られます。皮は焼かずに油で揚げて、水分を十分飛ばしたうえでタレにたっぷりつけて提供。そうすることでパリッとジューシーな食感が楽しめますよ。

手羽

砂ズリ

ハツモト

1番下処理に手間暇かかっているという手羽。食べやすいように骨を手作業で抜き、ストレスを感じることなく味わえます。1本あたりで6羽必要な「ハツモト」など、希少部位に出合えるとラッキー！なにが登場するかワクワクしながら出かけたいですね。

ちょい飲み手帖限定の特典はこちら

現在店を切り盛りする店主・出水さんは、ミシュランの星を獲得した北新地の串揚げ店や、イタリアンなど、飲食店での経験にくわえ、昨年までは貿易商社に勤めていたりと多方面で活躍。「僕が取り扱う食材や調理方法、接客やサービスなど、すべてにおいて思い入れがあります。お客さまの様子を拝見しながら、メニューの改良や、サラリーマンの方にも気軽に来てほしいので落ち着いたらホルモン串などの新メニューも考えていきたいです」と語ってくれました。

2人以上の利用におすすめの唐揚げ（1,000円）は、なんとモモ肉を丸々1枚使用。提供するタイミングによって、身と皮の部分に偏りがあっても申し訳ないので…と店主の心遣いからボリューム満点に。水の代わりにビールにしっかりと漬け込んだうえで、揚げ油にラードを足してふっくらサクサク、香り高く仕上げています。箸休めには、無菌状態で育てられた濃厚なベビーリーフが盛り付けられたサラダ（880円）もぜひ。