EKIZO神戸三宮「HANAKO」実食レポ。粋な“蕎麦前”を楽しむ
最終更新日:2022/06/23
お店の情報
EKIZO神戸三宮にある「蕎麦と蕎麦前・灘五郷」がコンセプトの新感覚SOBA STAND
雨の中、EKIZO神戸三宮の海側ゾーンを歩いているとオシャレな外観のそば屋さんを見っけ。
店頭に掲示されていたこのPOPに目が留まりました。昼飲みがお得にできる1,000円(税別)セット!?これはレポートしなくちゃということで、実食してきました。
調べてみるとこちらのお店は、そばと創作天ぷらで人気の「ISOGAMI FRY BAR(イソガミ フライ バル)」の姉妹店との事。期待に胸を膨らませつつ、いざ入店。
この日はあいにくの雨。訪問時間も15時頃だったので席は空いていました。「カウンター席でもテーブル席でもどちらでいいですよ」と声をかけて頂いたので、テーブル席にしました。
店内は入口側にテーブル席、奥にはコの字型のカウンター席と、2名用のテーブル席が3卓ありました。店内中央にある冷蔵庫には、灘五郷の日本酒を中心に一升瓶が所せましと並んでいました。日本酒は約90種類程取り揃えているそうです。
こちらがメニュー表です。300円~500円程のアテが中心で、、名物は串天の様です。ランチタイムの時間内だったのでランチのメニュー表もありました。天ぷら椀やかきあげ椀などの椀物と蕎麦のセット(はなこセット 1,095円)や、グルテンフリーの天ぷらが特徴の天盛りセット(1,295円)の他にも、パクチーや納豆と蕎麦を合わせたマニア蕎麦なんていうメニューもありますね。
ちなみに“蕎麦前(そばまえ)”という言葉は聞いたことはありますか?
江戸時代の蕎麦屋は、注文が入ってから手打ちをしていたため、提供するまでに時間がかかっていたそうです。そこで蕎麦で使用するカマボコや天ぷらを肴にお酒を飲み、〆に蕎麦を食べるという風習が出来たそうです。この風習を“蕎麦前”と呼び、蕎麦とお酒の粋な楽しみ方として伝承されたそうです。今回は、そんな粋な楽しみ方、“蕎麦前”で一人ちょい飲みして来ました。
ちょい飲みメニューの説明
SNS映えする酒のつまみに、〆は「押し出し製法」の十割蕎麦
選べる1000円セットはかなり迷いながら「ハ」を選びました。名物の串天の「ナ」のセット、日本酒と合いそうな「コ」のセット、どれも惹かれるセットですね。ドリンクはビール、ハイボール、サワー、灘の酒などから選べるようですが、「ビールに合う」というキャッチコピーがあったので生ビール(銘柄:キリン一番搾り)を選びました。
待つこと数分。料理が3種運ばれてきました。木枡の上にお皿やグラスが載っていてオシャレな感じがします。
1品目は「ソバポリ」。揚げた蕎麦で、スナック感覚でポリポリ食べられます。
続いて2品目は「スルメイカの肝和え」です。細めのスルメイカと肝のほろ苦さがマッチしたお酒がすすむ一品です。
3品目は「天使の海老のお造り」です。
頭の部分はしっかりと揚がっているので、そのままバリバリと食べられます。
カラダの部分はお造りになっています。グラスに入っている醤油につけて食べます。どれもビールとの相性がよく、美味しかったです。
〆はもちろん十割蕎麦。スタンダードの「ざるの黒」を注文しました。十割蕎麦は、秋田の製粉メーカーから仕入れるオーガニック栽培された蕎麦粉を、通常の「蕎麦切り製法」ではなく、注文ごとに「押し出し製法」で製麺しているとのこと。細麺ですがしっかりとコシのある蕎麦でした。
お会計は1,870円。アテの量も蕎麦の量も程よく、ちょうどいいちょい飲みができました。江戸時代の粋な楽しみ方“蕎麦前”を是非体験してみては。
ちょい飲み情報
- 串天 3種盛り合わせ 580円
- 蕎麦やの玉子焼き 215円
- クリームチーズと奈良漬け 325円
可
可
他の飲食店にはない蕎麦屋ならではの食習慣の“蕎麦前”。日本の粋な食文化にも触れられて、美味しいお酒と蕎麦が楽しめて幸せな体験でした。ちなみに最後には蕎麦湯が運ばれてきます。食後は蕎麦湯でほっこりと。
ギャラリー
店舗情報
※本記事は 2022年06月23日 時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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