新長田の洋風居酒屋「Cucina(クッチーナ)」取材レポ。女性のひとり飲みも安心 -樽生の匠-
最終更新日:2023/06/20
お店の情報
今年で10周年!お客の9割が女性で、日常使いにもってこいの洋風居酒屋
JR・地下鉄新長田駅から北西に徒歩5分。若松線沿いに佇む、カフェ&ダイニングバー「cucina(クッチーナ)」を紹介します。
2013年8月、“女性もひとりで入ることができるお店”をコンセプトにオープンし、今年で10周年を迎えます。ジャンルにこだわらず、イタリアンやフレンチ、ときには中華など、さまざまなメニューを下町価格で提供。日常的に通いやすい洋風居酒屋として、地域から愛されています。
カウンターが8席、テーブルが手前に5卓、奥に2卓。イタリアの写真やアンティーク家具が飾られていたりなど、本場さながらの雰囲気のなか心地良い洋楽が流れています。なんと訪れるお客の9割が女性。夫婦で営むあたたかさゆえ、ひとりのちょい飲み利用も多いのだとか。
レギュラーメニューは、前菜や燻製、アヒージョ、薄焼きのミラノ風ピザ、淡路麺業の麺を使ったもちもちの生パスタも10種以上そろいます。同店のサラダ(レギュラー)は、お皿からはみ出んばかりのボリュームで、はじめて頼む人から驚かれることも。
常連さんは、カウンターうえのボードを見て注文することが多いのだそう。そのほか、注文ごとにカットしてくれるスペイン産の生ハム・ハモンセラーノもおすすめです。
ドリンクは、生ビール(アサヒスーパードライ)やカクテル、そしてワインは赤・白・スパークリングと約20種用意。中心部では1万円以上するボトルが、同店では6,930円でオーダーできるのもうれしいポイント。わざわざ電車に乗って訪れる価値あり!支払いは現金払いのみです。
ちょい飲みメニューの説明
ひとりで注文する人も多い「タパス盛合せ」。7種のおいしさをちょっとずつ
こちらは、はじめての利用におすすめのタパス盛合せと生ビールの組み合わせです。
タパスは、2人前からの注文になりますが、ひとりでも注文OK(1,188円)。色とりどりの料理が7種、少しずつ食べられるのがいいですね。
パテ・ド・カンパーニュは、ひとりで2・3個たいらげる人もいるほど大人気。本場の味はややクセが強い印象ですが、同店では鶏レバーを少量に、かわりに豚肩ロースや鶏むね肉を使用し、下処理でしっかり臭みを消しています。食べやすく、箸で切れるほどやわらかいのも特徴。
キッシュには、しめじやベーコンなどの具材がたっぷり。バターが香るクリーミーな味わいと、サクサクのパイ生地が楽しめます。野菜は兵庫県産のものを中心にセレクト。
こちらもあなどれない「自家製ポテトサラダ」。オーナーがあちこちの芋を食べ比べたうえで決まった産地のメークインを使用し、それをブイヨンスープで煮詰めます。
炒めたベーコンと、淡路の玉ねぎなどをくわえ、なめらかな舌触りが絶品。砂糖を使わずとも、芋本来の甘みがふわっと広がります。
スモーキーな香りが噛むごとにあふれる「カモの燻製」や、塩味がちょうどいい「スペイン産のハモンセラーノ」は、どんなお酒とも相性抜群。
自家製ピクルスや、コロッケなどは、訪れるタイミングによってメニューが変わります。
ドリンクの種類が豊富なので、1杯目は生ビール、2杯目はワインなど、居酒屋感覚で好きに注文できるのがいいですね。
お店の人の紹介
ワインだけじゃなく、生ビールも旨い!「樽生の匠」に短い期間で合格
オーナーシェフの植松さんは、2023年4月に、アサヒビール「樽生の匠」を取得しました。
「樽生の匠」とは、飲むときの品質を満たしたSS店よりさらに上のランクで、40項目の厳しいチェックをクリアした人物にのみ与えられる称号です。
匠が入れるビールは、クリーミーで細やかな泡・液体と泡の美しい黄金比・ビール本来の香りと冷たさを感じることができる、まさに五感が満たされる1杯となっています。
試験に挑戦する前から「樽生の匠」の40項目をおおむねクリアしていたという植松さん。その丁寧な仕事ぶりを見たアサヒビールの担当者から資格を進められたそうで、約1カ月という短いスパンで見事合格を果たしました。
植松さんは「以前から“ビールがおいしい!”とお客さまから声を掛けていただくこともありました。独立前に勤めたレストランが、生ビールの管理や洗浄、注ぎ方などにこだわっていたこともあり、わたしも自然と身に付くようになりました。おなじように、いま働いてくれているスタッフにも技術を引き継いでいきたいです」とメッセージ。
ワインをメインに取り扱うお店で、旨いビールが飲めるのは思いがけないうれしさ。匠が常にお店にいるので、いつでも「うまい樽生」が飲めます。
ちょい飲み情報
- タパス盛合せ 1,188円
- 厚切りベーコンと温玉のシーザーサラダ レギュラー/968円、ハーフ/748円
- アンチョビフライポテト 748円
可
可
お客さんのほとんどがリピーターで、特に週末は満席必至。確実に利用する場合は、2週間前の電話予約がおすすめです。かつてオーナーは、海外に住んでいたこともあり、現地で仲良くなった中国人やイタリア人シェフのもとで修業。その後日本に戻ってレストランで経験を積み、約10年前に独立しました。「お客さまから“おいしかった”と直接聞けるのがこの仕事のおもしろいところ」だと語り、人とのご縁を大切にする姿が、何度も通いたくなるポイントのひとつなのかも。
ギャラリー
店舗情報
※本記事は 2023年06月20日 時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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