六甲道の「SHAHMARAN(シャフマラン)」取材レポ。本格トルコ料理をもっと身近に
最終更新日:2023/11/10
お店の情報
ケバブだけじゃない!異国情緒漂う空間で、本格トルコ料理を身近に感じる
JR六甲道駅から北東に徒歩2分。2023年9月29日にオープンした、トルコ料理の「シャフマラン」(神戸市灘区)を紹介します。
店内の床には踏まれることによって味が出るというトルコ絨毯が敷かれ、クッションやタペストリーなどは、現地にいるオーナーシェフの家族から送ってもらったものだそう。真っ赤な壁にトルコランプが良く映えます。
“ケバブだけじゃないトルコ料理を味わってほしい”と、あえて日本人の舌に合わせず、ハーブやスパイスなどを生かした料理を提供。トルコ版ピザの「ピデ」や「シシケバブ」「メゼ」などがそろいます。
11時30分からラストオーダー14時まではランチ営業。すべてのメニューにスープやサラダ、トルコチャイが付きます。
ドリンクは、飲みやすいものにしぼったトルコビールや、トルコ産グラスワイン、トルコの蒸留酒「ラク」など、同店ならではのラインアップで用意しています。
ちょい飲みメニューの説明
トルコの国民食「ラフマージュン」を現地のビールに合わせて
こちらははじめての利用におすすめの「Lahmacum(ラフマージュン)」とトルコビール「エフィス」の組み合わせです。
イタリアン・ピザの起源ともいわれるほど歴史の古い「ラフマージュン」。トルコでは栄養バランスのいいファストフードとして人気だそうで、ピリ辛のミンチをのせた“薄焼きピザ”のようなイメージです。
もちもちの生地は1枚1枚手作り。溶岩石のピザ窯で丁寧に焼き上げて、熱々の状態で運ばれてきます。
現地では通常羊肉や牛肉、もしくはその両方をミックスしたものが使われていますが、オーナーシェフ自身が好きで、日本人のだれもが受け入れやすい「牛ミンチ」を採用。シシケバブを成形するときに余る黒毛和牛(A4〜A5ランクなど仕入れによって異なる)など、数種の牛ミンチをブレンドしています。
そのほか、タマネギやピーマン、トマトなどの野菜やスパイスの旨みたっぷり。マイルドな辛さが楽しめます。
「エフィス」は、トルコで最もポピュラーなビールで、かすかにレモンが香り、すっきりとしたコクとキレが特徴。爽やかな苦味が余韻に広がります。控えめな炭酸がトルコ料理にもよく合うのだとか。
お店の人の紹介
トルコの料理や文化だけでなく、さまざまな国の良さを発信。六甲道のパワースポットを目指す
オーナーシェフのトゥトゥシュ フェティさんは、2005年から神戸・北野のトルコ料理店で修業を積み、いつか自分のお店を持ちたいと、2022年に芦屋のチャレンジキッチンで料理を手掛けていました。その後2023年9月に、縁のあった六甲道で奥さんとともに同店を開業。
フェティさんは「今年の10月29日で『トルコ共和国建国100周年』を迎えました。トルコの文化や料理だけでなく、さまざまな国の素晴らしいところも発信していきたい。将来的には若者にこの場所を使ってもらって母国の料理を提供してもらったり、店内に絵画を飾ってもらったりなど、その国の歴史を語る場として地域に貢献できれば」と語ってくれました。
店名の「シャフマラン」とは、フェティさんの出身地・エラズーがあるアナトリア地方で伝わる“ヘビの女王”のこと。くわしい話は直接お店で尋ねてみてくださいね。
同店の味をとことん楽しむならコース料理(2名・8,800円)がおすすめ。6種のメゼ盛り合わせや、カルシュック・ケバブ、ピデなどが付いて満腹必至のボリュームだとか。
ちょい飲み情報
- シシケバブ 1,980円
- ラフマージュン 1,430円
- メゼ 660円~
可
可
トルコ料理と聞くと、辛い?刺激的?といった想像をしてしまうかもしれませんが、本来は数種のハーブやスパイス、肉や野菜など、素材の味を生かしたナチュラルなおいしさなのだとか。にこやかな夫婦が人との縁を大切にしながら営み、現地の話もたくさん教えてくれますよ。女性のひとり飲みも多く、ゆっくり利用したい場合は現在水曜日が落ち着いているそうです。
ギャラリー
店舗情報
※本記事は 2023年11月10日 時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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